なってしまった、支部長に。──追い詰められたとき、人は変わる

一言では言えない経緯があって、(公社)神奈川県宅建協会県央支部の支部長に就任することになりました。

「なってしまった」という表現が、今の正直な気持ちに一番近いかもしれません。
決して不本意というわけではないのですが、自ら手を挙げた話でもない。

気づいたら、そういう立場になっていた。人生にはそういうことがあります。

支部長に就くと、自動的に神奈川県本部の常務理事を兼任することになります。

年間約9億円の事業予算を執行する組織です。

規模感だけ聞くと、少し笑えてくる異次元レベル。

しかも、このタイミングで既に別の話も動いていました。
守成クラブの全国連絡協議会常務理事への就任。

経営者限定の全国組織で、会員数は35,000人。こちらもなかなかの規模感です。

二つの大きな役割が、ほぼ同時に動き始めました。

時間が足りない、というより、今までのやり方が通用しない

正直に言います。
今までと同じ業務の進め方をしていては、時間が足りなくなることは最初から明白でした。

不動産の仕事は続けます。本業ですから。
お客様との関係も、FMヨコハマの収録も、相談会も。それらを維持しながら、新しい役割を果たす。

何かを削るか、何かを変えるか。どちらかしかありません。

私が選んだのは「変える」ことでした。

追い詰められると、動ける

こういうとき、チャンスが生まれると思っています。

余裕があるときには手をつけなかったことに、否応なく向き合わざるを得なくなる。

自分の活動を一つひとつ洗い出して、「これはAIでできるか」「プログラムで自動化できるか」「スタッフに任せられるか」と問い直す作業を、ようやく本気で始めました。

ChatGPT、Claude、Gemini。それぞれの得意不得意を確かめながら使い分けています。

Notionも試験導入しました。Googleスプレッドシートと、GASと呼ばれるプログラムを組み合わせて、これまで手作業でやっていた処理を自動化する取り組みも進めています。

効果は、正直言って絶大です。

そして同時に、こう思いました。

「もっと早く取り掛かっておけばよかった」と。

追い詰められなければ動かなかった自分を、少し反省しています。いや、かなり反省しています。

負荷をかけることで、できることが増える

筋肉は、負荷をかけなければ育ちません。

仕事も、おそらく同じです。

今回の環境の変化は、自分にとってかなりの負荷です。

でも、この負荷を乗り越えた先には、より高度なサービスをお客様に提供できる自分がいるはずだと、前向きに捉えています。

少なくとも、そう信じて動いています。

スピードが上がれば、判断の質も上がります。

雑務に使っていた時間が、思考に使える時間に変わります。

それは、相談に来てくださる方への還元になると思っています。

「支部長になってしまった」ことが、結果として自分を変えるきっかけになる。

人生の面白さは、こういうところにあるのかもしれません。

この記事を書いた人

代表取締役士杉山善昭
代表取締役士杉山善昭
宅地建物取引士、建築士、公認不動産コンサルティングマスターなどの有資格者。
「相続した実家、売る?貸す?使う?」
「杉山善昭の不動産ワクチンがいまなぜ必要か?」著者
(公社)神奈川県宅地建物取引業協会理事兼中央無料相談所相談員。
1990年から不動産業界に従事、2005年(有)ライフステージ代表取締役就任。